尾上松緑 「ど真ん中の正義を演じたい」時代劇でおなじみ、名奉行・大岡越前守を初めて勤める
歌舞伎俳優の尾上松緑さん(47)が、4月2日より上演される『四月大歌舞伎』(歌舞伎座)にて江戸時代の名奉行・大岡越前守を勤めます。公演を前に大岡家が眠る神奈川・茅ヶ崎市の菩提寺(ぼだいじ)・浄見寺を墓参。初めて勤めるお役に対しての思いを語りました。
今回、松緑さんが勤める大岡越前守は、公正で機知と人情に溢れる裁きで「大岡裁き」と呼ばれ、テレビの時代劇や講談などで多くの人々に愛されてきた名奉行です。
墓参を終えた松緑さんは「歴史と重みを感じました。自分が大岡越前守をさせていただくことがあるとは思ってもおりませんでしたので、非常に身の引き締まる思いです」とコメント。さらに「“あいつに大岡を任せてよかったな” と思ってもらえる大岡越前守を勤めたい」と思いを明かしました。
これまでドラマや歌舞伎で多くの役者が演じてきた今回の役どころについて松緑さんは「(尾上菊五郎の)師匠からは、“自分なりの大岡を作るように” と言っていただきました。私は演じる年齢が皆さんに比べて若いので、その分、颯爽(さっそう)と爽やかに勤めたいと思います。大岡越前守は曲がったところのない、理知的で、真っすぐな人物。久しぶりにど真ん中の正義を一か月貫いて演じたい」と意気込みを語りました。