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椎名林檎のアルバム特典 “ヘルプマーク”類似グッズのデザイン改訂を発表 発売も延期

2022年10月18日 13:16
椎名林檎さんのリミックス・アルバム『百薬の長』に付属する予定だった“特典グッズ”について、発売元のユニバーサルミュージックジャパンの公式サイトで18日、グッズのデザインを改訂すると発表しました。

■問題となっていたグッズの“デザイン”

インターネット上などで指摘されていたのは、11月30日に発売予定の椎名林檎さん初のリミックスアルバム『百薬の長』の『UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤』に付属するグッズとして発表された3種類のうちの2点です。

そのうちの1点、『諸々券ケース』というカードケースについては、赤地のケースに白い十字のデザインが施されており、これが援助や配慮を必要とする人が身につける“ヘルプマーク”に類似していることが指摘されていました。

この“ヘルプマーク”は、東京都福祉保健局が「義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせる」ために作成されたもの。本来、援助が必要な人と混同してしまう恐れがあり、「紛らわしい」などの声があがっていました。

また、もう1種類のグッズ『夢語りマスク』のマスクケースについても、白地に“赤い十字”がデザインされており、こちらは“赤十字マーク”に類似していることが問題として指摘されていました。

日本赤十字社のホームページにも、「とても大切な意味をもつマークであり、その使用については赤十字社と法律等に基づいて認められている組織に限られています」と記されていて、一般の病院や医薬品なども使用が禁止されています。

■“デザインの改訂”発表、アルバムの発売も延期

発売元の公式サイトでは、「11月30日に発売を予定しておりました、椎名林檎オフィシャル・リミックスアルバム『百薬の長』【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】に付属するグッズの内容について、多くの皆様からご意見をお寄せ頂きました。弊社にて検討した結果、当該商品につきましてはグッズのデザインを改訂するとともに、発売を延期いたします」と報告。

また、「デザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きましたことなどを踏まえ、このたびの決定に至りました」と経緯をつづり、「ヘルプマークをご利用の皆様、その普及に努められている皆様には、ご不安・ご不快な思いを抱かせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」と、謝罪しています。

ホームページでは、グッズの“新たなデザイン”も発表されています。

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