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杉咲花「心を侵食されるような瞬間もたしかにあった」 難しい役と私生活の切り替え方を語る

2023年12月17日 22:05
杉咲花「心を侵食されるような瞬間もたしかにあった」 難しい役と私生活の切り替え方を語る
イベントに登壇した杉咲花さん
俳優の杉咲花さん(26)が17日、主役を務める映画『市子』の大ヒット御礼舞台挨拶に戸田彬弘監督(40)とともに登場し、撮影中、心がけていたことを明かしました。

映画は、痛ましいほどの過酷な家庭環境で育った、杉咲さん演じる川辺市子の壮絶な半生を描いた物語です。

■杉咲花、暑い夏場の撮影が「お芝居に作用」

イベント冒頭、司会者が、映画を見た観客からの感想を読み上げると、杉咲さんは「感無量ですね。今日もこの光景に胸がいっぱいですし、自分にとって『市子』という映画に出会えたことが財産だと思っているんですけど、こんなにも多くの方々に映画が届いていてうれしいの一言に尽きるなと思います」と喜びと感謝を語りました。

イベントでは観客との質疑応答が行われ、夏場の撮影での苦労と、過酷な境遇の役を演じたことから“役と私生活の切り替え方”について聞かれた杉咲さんは、「暑さとかだるさみたいなものが、市子を演じる上ですごく必要な感覚というか、とてもお芝居に作用していた気がしていて、あの時期に撮影できて本当によかったなと思っています。これだけ引力のある作品なので、心を侵食されるような瞬間もたしかにあったんですけど、そういうふうになりかける時ほど、市子と距離を置くようにはしていました」と、撮影を振り返りました。

続けて、「撮影していない間も、今が“自分は市子なんだ”って思いながら過ごしていると市子のことをわかった気になってしまう気がして、それを避けたかったので、撮影が終わって衣装を脱いでホテルに帰ってきたときに、“おなかすいたな”とか“夕日がきれいだな”とかそういう自分の感覚に素直でいることを心がけていました」と独自の切り替え方を語りました。