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椎名林檎のアルバム特典 発売延期に関する経緯をレコード会社が発表「椎名林檎本人が参画・監修した制作物ではありません」

2022年11月2日 22:06
10月30日に発売を予定していた、椎名林檎さんのリミックスアルバム『百薬の長』に付属する予定だった“特典グッズ”のデザインが問題視されたことを受け、発売元のユニバーサルミュージックジャパンが1日、公式サイトでアルバム発売を延期する経緯について発表しました。

レコード会社は10月18日に、グッズデザインの改訂と発売の延期を発表していましたが、その後も多くの意見や問い合わせを受け、経緯と今後の対応について説明しました。

レコード会社は「当該商品は、ユニバーサル ミュージックが独自に企画立案し、制作、そして発売を弊社の責任・管理下のもと、進めていた作品となります。今回問題となった【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】の付属グッズは、椎名林檎本人が参画・監修した制作物ではありません。内容およびデザインについては、あくまで弊社が企画検討したものとなります」と説明。

さらに、「弊社はそのデザインを確定する過程において、法令の確認を含めた各種チェックが不十分でした。にも関わらず、その内容について問題要素を孕んでいないという誤った認識のもとで制作を進めていました。これがアーティスト自身の発案によるデザインであるという根拠のない噂を生んでしまったことで、椎名林檎のクリエイティビティや信念を傷つける事態を引き起こしてしまいました。椎名林檎氏、本作品に参加頂いたアーティスト、スタッフの方々、そして、ファンの皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

アルバム『百薬の長』に付属するグッズとして発表された『諸々券ケース』というカードケースについて、赤地のケースに白い十字のデザインが施されており、これが援助や配慮を必要とする人が身につける“ヘルプマーク”に類似していることが指摘されていました。