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THE SUPER FRUIT 大躍進した1年を振り返る 『チグハグ』に込めた"個性の肯定”に共感の声

2022年12月29日 22:40
THE SUPER FRUIT 大躍進した1年を振り返る 『チグハグ』に込めた"個性の肯定”に共感の声
THE SUPER FRUIT
7人組グループ・THE SUPER FRUITにインタビュー。2022年8月に、楽曲『チグハグ』でデビューを果たした平均年齢18歳のグループ。中毒性のある『チグハグ』のメロディーと、キャッチーな振り付けが、TikTokを中心としたSNSで人気となり、Billboard JAPANが発表する『TikTok Weekly Top 20』では、19週連続でチャートイン。さらに、音楽配信サービス・Spotifyの『バイラルチャート』では、17日連続1位を獲得しました。今回、そんな大躍進した1年を、メンバー7人に振り返っていただきました。

――デビュー曲の『チグハグ』がSNSなどで広がっていく様子をどのように感じていましたか?

鈴木:夏休みにジワジワとこの『チグハグ』の人気が「もっと頑張れば、もっと上の方いける」というのを実感しましたね。そのジワジワ感がありました。

――ご自身の周りで、どんな反響がありましたか?

鈴木:学校に通ってるんですけど、夏休み明けの学校で、友達とか先輩に「『チグハグ』見たよ」とか「ミュージックビデオとかテレビとか見たよ」って言ってくれる友達がたくさんいましたね。「踊ってよ」とか言われて…(笑)

阿部:踊った?

鈴木:踊ったよ、ちゃんと! 踊らないといけないかなって…(笑)

――小田さんはグループの中で最年少ですが、周りからの反響はいかがでしたか?

小田:僕、今年高校入学したので、友達とも(まだ)仲良くなかった時期の1学期を終えてから、夏休み中にバズっていたので、休み明けの学校が、本当に…もう…なんて言うんだろうな。教室まで押し寄せて来るぐらい。先輩とかとすれ違うと「あ、チグハグの子!」みたいな。

一同:うわ! すご! いいな~

小田:先生も誇らしくなったのか「やるやん!」みたいな感じでした(笑)。先生まで言ってくれたから、「あ、すごいな…」とか思いましたし、知らない友達から「『チグハグ』見たよ」とか言われると、「あ、この子も知ってくれているんだ」っていうのがすごくうれしかったですね。

■「それでは聴いてください、チグハグ」にも詰まった魅力

THE SUPER FRUITは、楽曲が注目されただけではなく、メンバーたちがパフォーマンス前に決まって言う「それでは聴いてください、チグハグ」というかけ声も話題に。TikTokで2022年にはやったハッシュタグや楽曲などを、動画投稿数、再生数などをもとに、今年最も流行したモノやコトを決定する『TikTok流行語大賞2022』では、「それでは聴いてください、チグハグ」というかけ声が大賞に選ばれました。

――「それでは聴いてください、チグハグ」という部分をマネをする人たちもいましたが、どのように感じていますか?

田倉:キャッチーな振り付けっていうので、とりあえずTikTokを出そうって言って、(動画を)ボーンって出したんですけど、それを「それでは聴いてください『チグハグ』」にフォーカスを当ててくださった方がいて。チグハグにしかない魅力が多分、そこにも詰まってるんだろうなっていう感じがして、すごくうれしいです。

――そのセリフと共に、愛知や兵庫などのさまざまな場所でリリースイベントをしている動画も多く投稿されていましたが、一番記憶に残っている場所はありますか?

星野:越谷レイクタウンがすごい記憶に残っていて、すごい一番人が集まって見えたと言うか。吹き抜けの2階3階4階の本当に全部の階に人がパンパンになって、のぞき込んで見てくれたりとかもしてたので。なかなかない景色だったので、すごいそれは記憶に残ってます。

■『チグハグ』に込められた多様性

――『チグハグ』の歌詞には、多様性を歌った部分に共感の声が寄せられていますが、デビュー曲を初めて聴いた時、どんな印象を受けましたか?

松本:初めて聴いた時は、サビがすごい聴いたことないような中毒性のある曲で、ライブとかを通して、すごい多様性を歌ってるっていうことをより実感して、僕たちらしい曲だなって思っています。

星野:多様性を歌った曲ってピックアップされてなかったというか。メロディーを聴く前に、歌詞カードを渡されたので、本当にその歌詞が第一印象でした。『天然記念物』とかそういうパワーワードみたいな面白い歌詞も、読んでいくうちに「みんな違って、みんないい」という“一人一人個性を出してていいんだよ”っていう意味での『天然記念物』っていうワードチョイスだったりしたので、面白くて耳に入りやすいんだけど、そこにもしっかり意味が込められているという。そこがすごい印象的で面白いワクワク感みたいなのがすごい感じました。

■裏デビューシングル『馬鹿ばっか』発表 来年はどんな1年に…?

2022年12月21日に、裏デビューシングル『馬鹿ばっか』を発表。ミュージックビデオでは、『チグハグ』とは一変して黒を基調とした衣装のメンバーたちが、クールで大人っぽい表情でパフォーマンスしています。

――特徴的なタイトルですが、どのような楽曲になっていますか?

田倉:『馬鹿ばっか』は、『チグハグ』と表裏一体。歌詞見ただけだと少し違うんですけど、結局僕たちの言いたいことって、“もっと自分を大事に”とか、そういうことを伝えてるっていう部分では、表裏一体になっている曲だと思っていて。『チグハグ』はどちらかというと、自分たちを受け入れてくれるような楽曲だったんですけど、『馬鹿ばっか』は、こっちから背中を押してくれる楽曲になっていて、そういったところに注目して聴いていただけるとすごい楽しいのかなと思います。

鈴木:パフォーマンスでいうと『チグハグ』とは比べて表情管理がそれぞれ違っていて、みんなの表情もすごく変わるので、笑顔から真顔にちょっとクールになる部分を注目していただけるとうれしいです。

――2023年はどのような一年にしていきたいですか?

堀内:やっぱり“『チグハグ』だけで終わらせたくないな”っていう気持ちはすっごい強くて、『チグハグ』でこんなに知ってもらえたからこそ、自分たちがもっと2023年にもっと食らいついて、『チグハグ』の人たちがまたこんなことやってるみたいな。そう思わせたいです。

阿部:2022年は、こうやってたくさんの方に知っていただいてて。でも、“チグハグの人”とか、“チグハグの何色”みたいな感じで、名前もまだ覚えられてないんじゃないかなって思うので、2023年はもっと皆さんが逆に深掘りしたくなるような、魅力あふれるグループになりつつ、もっといろんな景色を見に行けるような年になったらいいかなって思っています。

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