役所広司「ここまで来たら1等賞とりたい」 アカデミー賞への思い語る
映画は、巨匠ヴィム・ヴェンダース監督による作品。東京・渋谷の公共トイレを舞台に、役所さん演じるトイレの清掃員・平山の日々を描いた物語です。第96回アカデミー賞では、国際長編映画賞にノミネートされています。授賞式にも参加予定の役所さんは「もうここまで来たらもちろん1等賞とりたい」と受賞に期待しつつ、「世界中の作品の仲間たちと楽しみたい」と笑顔でコメントしました。
■役所広司「受け入れてもらえるか不安もあった」
イベントでは、国内の興行収入が10億円を突破、さらに世界興行収入も2430万ドルを超え、ヴェンダース監督の作品史上最高の記録となったことが発表されました。(配給会社調べ)
作品のヒットに役所さんは「たくさんのお客さんに受け入れてもらえるかは不安もありましたけど、いま世界中のお客さんが楽しんでくれていることを聞いてとてもうれしいです」と喜びのコメント。監督に対しては「ヴェンダース監督になにか恩返しができたかなと。ずっと監督と(映画の)キャンペーンに回っていて、監督も日に日に機嫌が良くなるのを僕は実感してましたんで。多分今度会うときはとても元気だと思います」と会場を笑わせました。
続けて役所さんは、「聞くところによると、映画を見た方が(舞台となった)『THE TOKYO TOILET』のトイレを見学に来るそうです。そうすると清掃員のみなさんもとても気合が入って機嫌が良くなっているという話を聞きました。とてもそれはいいことだなと思って」と映画の反響を明かし、「なんとかみんなで頑張って“世界に誇れる公衆トイレ”をみなさんと一緒につくりたい」と呼びかけました。