18歳の俳優・嵐莉菜「こんなこと普通ない」 家族と出演したデビュー作で新人女優賞
映画雑誌『キネマ旬報』が優れた作品や俳優を表彰する映画賞『キネマ旬報ベスト・テン』。1924年(大正13年)に始まった賞で2023年で96回を迎え、1929年からスタートしたアメリカのアカデミー賞より歴史が長く続いています。
嵐さんが出演したのは、日本に住む難民申請中のクルド人の家族を描いた映画『マイスモールランド』。嵐さんは、在留資格を失い高校生としての日常が奪われてしまった17歳の主人公を繊細に演じ、新人女優賞に輝きました。
■「本格的なお芝居は初めて」映画デビュー作でつかんだ栄冠
映画初出演にして初主演というプレッシャーを乗り越え、栄冠を手にした嵐さん。「本格的なお芝居は初めてだったので、最初は足を引っ張ってしまうんじゃないかと不安なことばかりだった」と、戸惑いながら撮影に臨んでいたことを告白しました。
さらに、「多大なサポートがあって私はこの役を最後まで演じることができましたし、お芝居の楽しさを教えていただきました。その皆さんの支えなしではこの場に立てなかったと思います。まだまだ未熟ではあるんですが、私が作品や役、お芝居を通して知ったこと・学んだこと・感じたことをスクリーンから伝えていけるような女優さんになりたいと思います」と、さらなる飛躍を誓いました。
■作品には実際の家族も出演 司会者からも「嫌じゃなかった?」
『マイスモールランド』には、嵐さんの実際の家族(父・妹・弟)も出演。司会者からの「デビュー作品に家族が出演するのは嫌じゃありませんでしたか?」という質問に、「家族全員オーディションで受かっていて。こんなこと普通ないよな、と思いながらも最初はすごく恥ずかしくて。全力で一緒に作品を作り上げました」と語りました。
さらに“おうちで練習ができたのでは?”と聞かれると、「演じた役がトルコ語がペラペラな役。私は全く話せなくて父がトルコ語を話せたので、発音のチェックをしてもらいました」と、家族も役作りに協力していたことを明かしました。