大切な人へ手紙を送る『ズッキュン♡郵便局』 デジタル化が進む現代における手紙の魅力を取材
『ズッキュン♡郵便局』は日本郵政が手がけるポップアップストア。郵便局になじみのない若い世代に向け、“大切な人へ手紙を書く喜び”や“贈り物を送る楽しさ"などを体験してもらうことで、郵便局をより身近に感じてもらうことを目的としています。
会場には、その場で手紙が書けるように色とりどりの便せんやペン、シールなどが用意され、さらに撮影した写真が切手になる『ズッキュン♡切手プリ』が設置されています。また、書いた手紙は会場内に設置されたハート形のポストへ投函(とうかん)が可能。来場客はポスト投函の瞬間を撮影するなどして楽しんでいました。
■デジタル化が進む現代に手書きの手紙を送る理由
アイドルファンだという20代の会社員2人組は、訪れた理由について「インスタグラムの広告で流れてきて知りました。オタクなので、ファンレターみたいなの書けるっていうのを見て、この機会に書いてみようかなと思って」と、“推し活”のために来たといいます。普段は手紙を書くことがなく、いざ書こうとしても最初は言葉が浮かばなかったという2人。実際に書いてみて、改めて手紙の魅力を聞いてみると「ファンレターじゃないと自分たちの生の声は直接届けられないので、いい機会なのかなって思います」、「(自筆で)本人に届けられる」と明かしました。
また、偶然会場に通りかかって入ってみたという20代のカップル。この日は彼女から彼氏宛てに手紙を書いたそうで、彼氏は内容を全く見ていないといいます。あえて、横にいる相手へ手紙を送る理由については「(手紙が)届いて見たときに、サプライズで見たらうれしいかなと思って書きました。字を見ていろんなことを思い出してくれたら」といいます。
そして、20代の学生2人組は、普段はメモ程度の手紙を書き、写真で送るなどしているといいます。手紙を書く理由について「字から伝わる気持ちは文字を送るよりも伝わりやすいと思う」、「小学生の時の方が字って多く書いてたりして、そっちの方が楽しかった」と回答。さらに、会場を訪れた感想について「手紙とか文字を書くのは嫌いじゃないので、もっとやってみようとか、SNSにこだわらなくてもいいのかなと思いました」と明かしました。