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こどもの視点を体験できるカフェが話題 「あまり怒らないようにしようと」子への接し方を見直す保護者も

2023年8月3日 22:23
こどもの視点を体験できるカフェが話題 「あまり怒らないようにしようと」子への接し方を見直す保護者も
『こどもの視点カフェ』を利用する客
東京・港区のITOCHU SDGs STUDIO内にある『こどもの視点カフェ』。その名の通り、こどもの視点から見た日常生活を大人が体験できるカフェで、4月のオープン以来、SNSなどで話題になっています。どのような体験ができるのか取材しました。

■巨大な赤ちゃんの頭や18.9㎏のランドセルも展示

まず、入り口に展示されているのが『ベイビーヘッド』。赤ちゃんの頭は、身長の約4分の1、重さは体重の約30%もあるといわれています。それを大人サイズに換算し、長さ約45㎝の頭を持つ人間の像と、頭の重さを表現した約21㎏の重りが置かれており、実際に重りを持つことができます。

そして、2歳児から見た朝食風景を再現した展示も。一見、普通の朝ご飯の模型に見えますが、すべてが通常の約2倍サイズになっています。日本人男性の手のひらの大きさは、2歳児の約2倍ということで、そのサイズの違いを体験できます。

また、カフェのメニュー『こどもの視点セット』(税込1650円)は、ビッグサイズのケーキや直径約15㎝のクッキーとドリンクのセットで、食べることでも、こどもの視点を体験することができます。

このほかにも、大人サイズの重さに換算した18.9㎏のランドセルや、赤ちゃんから見た大人の大きさを表す絵なども展示されています。

■体験した客「そりゃあこぼすよな」「こどもの視点に立つと難しい」

実際に店を訪れ、“こどもの視点”を体験した客に話を聞くと、「牛乳カップを持ってみて、そりゃあこぼすよなって。あまり怒らないようにしようと思いました」(1歳児の母・30代)という声や、「“残さず食べて”と言っていたけど、こんなの無理やり食べさせられているのかと思ってびっくりしました」(7歳児の母・40代)という声が上がりました。

また、「大人の感覚で当たり前だと思っていることも、こどもの視点に立つと意外と難しいんだなって」(5か月児の父・20代)と、気づきを得る保護者の姿もありました。

また、保育士をしているという20代女性の2人組は、勉強も兼ねてこのカフェを訪れたといいます。大きなクッキーを食べた感想を聞くと、「(おやつの時間の)こどもへの声かけが変わるなって思いますね」「時間かかるなって思うこと多かったんですけど、これはかかるなと。考え方が変わりますね」と、学びを話してくれました。

カフェの担当者は、コンセプトについて「全ての展示が、重さや大きさを実際に持ったり触ったりして体験できるようにしている。頭では理解していても、想像をするだけで実体験をすることは難しいと思う。身近に自分事にできるような、きっかけになるようなコンテンツを考えて工夫して作っている」と明かしました。