TAROさんとの共演について、堺さんは、「普段のコミュニケーションはあったんですけど、ステージを一緒にやるとかは今まではなかったんですけど、今回はかまやつさんをテーマに、このブルーノートをやってみようということになった中で、TAROかまやつが出てきて、お父さんと昔歌っていた歌を、息子と僕が歌うという。そういう絵柄がこのブルーノートで実現したので大変幸せでございます」と喜びを明かしました。

また、この公演で、TAROさんとザ・スパイダース時代の楽曲『あの時君は若かった』を一緒に歌ったことを明かし、「『あの時君は若かった』は1968年の曲なんですね。TAROちゃんが生まれたのが1970年。だから、TAROちゃんが生まれる2年前の曲をTAROちゃんと2人で、かまやつさんの名曲を歌いまして、大変自分も感慨深いものがありました」としみじみした様子を見せました。

そして、堺さんは、かまやつさんとの思い出を振り返り、「横を見れば、かまやつさんがいて、こちらを見れば井上順さんがいて。ちょっと向こうを見れば井上堯之がいるっていう。そういった前方のラインアップでしたから。かまやつさんと一番顔が合うのは僕だったので。あの人の“大丈夫だよ、何でもやってくれよ”っていう、笑顔を見ると、僕もすごくやる気になったのがスパイダース時代に何度もありましたんで。かまやつさんの存在は非常に大きかったと思う」と懐かしむ場面も。

続けて、堺さんは「そういう意味では、TAROちゃんという息子さんが、この世界に足を踏み入れて、頑張ってもらえたらいいな、そしてもっと輝いてもらえたらいいな」とエールを送りました。