×

ネコ科動物の“猫っぽい”瞬間を捉えた写真集『ほぼねこ』が話題に 撮影期間3年半の喜びと苦労

2024年1月30日 22:35
ネコ科動物の“猫っぽい”瞬間を捉えた写真集『ほぼねこ』が話題に 撮影期間3年半の喜びと苦労
話題となっている写真集『ほぼねこ』(RIKU・著)辰巳出版

ライオンやトラなどのネコ科の動物の“猫っぽい”瞬間を収めた写真集『ほぼねこ』(辰巳出版)が話題となっています。発売のきっかけや撮影時のエピソードを取材しました。

『ほぼねこ』は、ネコ科動物の“ほぼ、ねこ”な姿を90点以上収録した写真集。アムールトラ・ライオン・ユキヒョウ・ホワイトタイガーなど、肉食の猛獣が、かわいらしいネコのように見える瞬間が切り取られています。

2023年12月に発売されると、猫が1匹も出てこないにもかかわらずAmazonの和書「猫」部門の売れ筋ランキングで1位を記録(2023年12月21日調べ)。さらに、書店でも完売する店舗が相次いだりするなど話題となり、発売から1か月とたたないうちに重版が決まりました。

撮影したのは、会社員として働きながら、様々な動物の写真をインスタグラムやXに投稿し、総フォロワー数が20万人を超えるRIKUさん。

RIKUさんは自身の仕事の休日に、日本全国の動物園に足を運んで動物の様子を撮影。今回、『ほぼねこ』に収録した写真の撮影期間は、2019年10月から2023年3月の間の約3年半。旭山動物園(北海道)、大森山動物園(秋田県)、伊豆アニマルキングダム(静岡県)、浜松市動物園(静岡県)、いしかわ動物園(石川県)など全国5か所の動物園で撮影しました。

RIKUさんは、撮影について「会いに行く度に動物たちはいろんな表情を見せてくれるので、あまり苦労だと思ったことはないです」とコメント。そんな中、大変だったこともあったそうで「夏の猛暑の中での撮影や、冬の暴風雪の中での撮影は体力を奪われて大変でした。一度、動物園なのにホワイトアウト状態になって、目の前の動物が全く見えなくなったことがあります」と明かしました。

出版社の編集者がRIKUさんのSNSのファンだったことがきっかけで実現したという今回の写真集。編集者は、『ほぼねこ』というタイトルにしようと思った理由を「RIKUさんご自身が写真に“猫ちゃん”などのコメントをつけて投稿していたり、ファンの皆さんからも“猫みたい”などのリプライが寄せられていたことから着想を得ました。SNSでRIKUさんの写真を拝見しながら、愛猫たちを重ね合わせて、思わず“ほぼねこじゃん”とつぶやいたそのひと言を、そのまま写真集のタイトルにして、RIKUさんにオファーさせていただきました」と明かしました。

そして、写真集の魅力について「ネコ科肉食獣のどう猛なイメージからかけ離れた愛らしい姿や、愛情深いまなざし、豊かな表情やおちゃめなしぐさなど、たくさんの魅力が詰まっています。RIKUさんが動物たちに向けるまなざしが、そのまま写真にあらわれていて、見ていて心が温まり、人によっては“涙がこぼれた”という方もいらっしゃいます」とコメント。

また、反響については「発売を発表すると、ファンの皆さんから歓喜の声や温かい声援がたくさん寄せられ、RIKUさんの写真集を待ち望んでいた方々の多さに改めて驚かされました。表紙の写真は、ファンの皆さんによる投票やコメントを参考に決定したので、まさにファンの方々に支えられた作品だと思っています。また、猫好きの方や動物好きの方々からもうれしい感想をたくさんいただいています」と語りました。

    • 日テレNEWS NNN
    • カルチャー
    • ネコ科動物の“猫っぽい”瞬間を捉えた写真集『ほぼねこ』が話題に 撮影期間3年半の喜びと苦労