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“帝国劇場と私”「幕が上がった瞬間に涙」「岡山から来た」 推し俳優や作品…最終日に思い出を取材

2025年2月28日 18:55
“帝国劇場と私”「幕が上がった瞬間に涙」「岡山から来た」 推し俳優や作品…最終日に思い出を取材
帝国劇場が休館 ファンに思い出を取材
帝国劇場が2月28日をもって、建て替えのため休館します。最終日に集まったファンに思い出を聞きました。

現在の帝国劇場は、1966年(昭和41年)に開場した“二代目”です。『レ・ミゼラブル』(1987年初演) や『ミス・サイゴン』(1992年初演)、『エリザベート』(2000年初演)、堂本光一さん主演の『SHOCK』シリーズ(2000年初演)、最近では『千と千尋の神隠し』の舞台化が話題になるなど、59年にわたり全372作品を上演してきました。

■「中学の部活動で」20数年の思い出明かす

最終日、帝国劇場には多くのファンが集まっていました。

中学2年生の頃から俳優・井上芳雄さんのファンだという30代の女性は、「彼が出ている舞台には結構足を運んでいて。なくなっちゃうと思うとすごくさみしい」と語りました。

好きになったきっかけは「中学の部活動でミュージカルを見に行く機会があって、そのときに初めて井上芳雄さんを見て、“かっこいい!” “歌がうまい!”って、そこからハマって、かれこれ20数年」と明かし、「(帝国劇場は)なくなるわけじゃなくて新しく生まれ変わって帰ってきてくれると思うので、“最初の作品は何かな?”って想像しながら待ちたいと思います」と話しました。

■帝国劇場は“特別な劇場”「幕が上がった瞬間に…」

岡山から来たという30代の男性は、「初めてミュージカルを見たのが帝国劇場。思い出があったので」という理由から駆けつけたといいます。

思い入れのある作品は『レ・ミゼラブル』。「あんな臨場感、日常では味わえないので感動しました。1人で県外に出たのも、そのときが初めてだった」と思い出を明かし、「(中にある)ステンドグラスがおしゃれ。なかなかこういうのがある劇場がないと思うので、歴史のあるものは残してもらいたい」と語りました。

“井上芳雄さん推し”だという20代の女性は、「帝国劇場は特別な劇場だなって感じていて。行くと気持ち的に、幕が上がった瞬間に涙が出るくらいの劇場。私の好きな井上芳雄さんは、ここでデビューされているので、一旦幕が下りるということで感慨深い」と話しました。

最終更新日:2025年2月28日 19:23