市川ぼたん 父・團十郎との稽古で心境の変化「最近は父に見てもらいたくなった」
■親子3人での舞台共演は7月ぶり
團十郎さん、ぼたんさん、新之助さんの親子3人での舞台共演は、7月の『七月大歌舞伎』ぶりだといいます。お互いにどんなアドバイスをしているのか聞いてみると、新之助さんは「僕は正直踊りが下手なので、お姉ちゃんは踊りが僕よりうまいんですけど、そういうところを教えてもらったりしました」と明かし、ぼたんさんは「弟が踊っている時に私だったらこうするかもってところは少しだけ言ったりとか、今年の7月の舞台の時は、少し声を掛け合ったりしました。歌舞伎って普通に言葉を言うんじゃなくて、何かアクセントといいますか、そういうのがセリフを言うときに必ずつくと思うんですけど、そのアクセントを付けるのがとても苦手なので、そういうところは弟が、ここはもうちょっとこうした方がいいんじゃないとか、このセリフの時こうした方がいいよっていうふうに言ってくれますね」と、2人で声を掛け合っていると明かしました。
■父・團十郎さんが見ていると「全然違いますね。すごく緊張します」
稽古は、公演によっては半年前から始まるものもあり、公演が近くなるとほぼ毎日行われるといいます。ぼたんさんは「父が見ている時は、もちろんたくさんの指摘をもらうので、そういう時はもっとたくさんたくさん(稽古を)やります」と明かし、新之助さんは「(團十郎さんが見ていると)全然違いますね。すごく緊張します。でも、お父さんがすごくアドバイスとかしてくれるのですごくそこはうれしいです」と語りました。
ぼたんさんは、父・團十郎さんとの稽古の際、心境の変化があったといい「父が見ている時は、もう本当に緊張するんですけど、前までだと“怒られたら嫌だな”とか“注意されたらちょっと嫌だな”っていう気持ちがすごく強かったんですけど、最近は父に見てもらいたくなったというか、指摘してもらいたい、直してほしい、自分は正しいと思ってやってしまっているので、父が見ていることによって、たくさんの指摘を受けることができるので、振りを覚えて自分なりにこうかなって思えてきたら、父に見てもらいたいなって思えるようになりました」と明かしました。