【名城復活】熊本城・監物櫓(国の重要文化財)の復旧完了 大型連休に特別公開 地震で被災
■清家康広アナウンサー
「国の重要文化財に指定されている監物櫓の工事が完了し、熊本城はまた一歩、復旧の歩みを進めています」
熊本城の重要文化財としては、「長塀」に次いで2番目に復旧工事が完了した監物櫓。24日、報道陣に内部が公開されました。監物櫓は、被災した部分を修繕するなどして、元の部材の約9割が使用されています。
そして…。
■清家康広アナウンサー
「監物櫓には、新たに熊本地震のような大きな地震にも耐えられるよう格子状の耐震補強が施されています」
重要文化財としての雰囲気を損なわないよう、耐震補強には木材が使われました。さらに、見張り台や倉庫として使用されていた櫓ならではのこんな仕掛けも。
■清家康広アナウンサー
「監物櫓は見張り台としての役目も担っていたことから、このように弓や銃を撃つための穴、そして隣には敵が攻めてきた時、石を落とすための穴が設けられています」
■熊本城総合事務所 濵田清美所長
「一つ一つ丁寧に復旧するのが重要文化財ですので、熊本地震から8年とは言いつつですね、短期間で2つの重要文化財建造物が復旧したことについてはうれしい思いでいっぱいです」
復旧工事が完了した監物櫓は、5月3日から5日までの3日間限定で特別公開されます。公開されるのは、監物櫓の内部のほか、現在、復旧に向け解体工事が進められている宇土櫓の素屋根内部です。
また監物櫓では、熊本城で出た廃材を使った木札のキーホルダーづくりを当日受け付けるということです。詳しくは熊本城のHPをご覧ください。