「浦島太郎と宇土の景色が交錯」熊本ゆかりのアーティストと住民オリジナルの舞台
国の内外で活躍する熊本ゆかりのアーティストが熊本県内3カ所で行う公演。11月19日、初回となる宇土市での公演が行われ、住民と一緒につくるオリジナルの舞台も披露されました。
体に響く和楽器の音色と気迫溢れるダンス。宇土市民会館で行われた公演「つながるわとわ」。
プロによる和楽器とダンス、演劇を融合した新しい舞台を見てもらいたいと熊本出身のダンサー・葉山悠介さんが企画しました。
■総合プロデューサー葉山悠介さん(9月)
「日本の良さを感じてもらえる作品になっていると思う」
チケットは完売。臨場感が味わえるようステージ上に客席が設けられました。
ステージには地元の子どもたちも出演。
■「昔、昔、浦島は~」
ふるさとに愛着を持ってほしいと、舞台のモチーフに選んだのは小泉八雲の紀行文「夏の日の夢」。浦島太郎伝説と、宇土の景色が交錯する物語です。子どもたちは色とりどりの布で竜宮城の生き物や波を表現。1か月以上練習を重ねてきました。
■ 参加した子ども
「緊張したけれど、大きく動けて良かった」
「めっちゃ楽しかったです」
国重要有形民俗文化財の「宇土の雨乞い大太鼓」が鳴らされると…。
■「雨じゃ、雨じゃ、雨じゃー!」
玉手箱を開けた煙が雲に。再会を果たせなくなった竜宮城の乙姫の涙が雨となって降り注ぐ場面を熱演しました。
(拍手)
■観客
「とても芸術性が高くて、若いエネルギーが感じられて子どもたちの笑顔がすごく良かった」
■総合プロデューサー葉山悠介さん
「踊りも音も間近で感じてもらって、子どもたちの頑張りも間近で感じてもらえるような空間作りにできたんじゃないか」
プロとの共演で子どもたちの夢に繋がった舞台。12月には山鹿市で、来年1月には益城町でも、それぞれの地域にまつわる舞台が披露されます。