【期待】「伝統的酒造り」の無形文化遺産登録 富山県内酒蔵でも喜びの声
国連教育科学文化機関=ユネスコの「無形文化遺産」に、日本の「伝統的酒造り」が登録されることが決まりました。富山県内の酒蔵関係者は、世界での認知度向上や消費拡大に期待を寄せています。
県酒造組合 桝田隆一郎組合長「これは千載一遇のチャンスですね」
県酒造組合の桝田隆一郎組合長は、日本酒の魅力を国外にも発信する大きな機会になるととらえています。
桝田組合長「日本に来るインバウンドのお客さんからすると、世界遺産に登録されている和食、日本酒、それは食べてみたいと思うきっかけになるので、そのチャンスは我々がとらえないと、と思っています」
パラグアイで開催されたユネスコ政府間委員会は、日本時間のきのう未明、日本酒や焼酎、泡盛などを造る技術である「伝統的酒造り」を、ユネスコの無形文化遺産に登録することを決めました。
「伝統的酒造り」は、穀物を原料とするこうじを使って発酵させる手作業の技術で、日本各地の気候風土に合わせて発展し、杜氏や蔵人らによって受け継がれてきたものです。
桝田組合長は、日本酒の魅力を見つめ直すきっかけにしたいと話します。
桝田組合長「世界遺産に認定されたから売れるというものではないんです。富山らしさとか、いろいろな地域性・伝統性をもう一度我々が問い直して、それを考えることをしないと。ぜひ富山の方が、富山に来たお客様方に、富山のお酒はこうだと自慢できるものを我々が作って、富山の方々がもっと富山のお酒を広くみんなにPRできるようなものになるように、頑張っていきたいと思います」