力士と”稲の精霊”が三番勝負!大山祇神社で伝統の「一人角力」五穀豊穣願う
力士と稲の精霊が繰り広げる熱い「三番勝負」。その結果は…。
愛媛県今治市・大三島、大山祇神社の御田植祭(おたうえさい)は660年以上続く五穀豊穣を願う祭りで毎年旧暦の5月5日に行われます。
行司:
「はっきょい、のこった」
「一力山(いちりきざん)」という力士が見えない稲の精霊と相撲をとる「一人角力(ひとりずもう)」は、精霊が勝ち越すとその年の豊作が約束されるという神事です。
1999年から一力山を務めているのは今治市の職員の菅貞之さん。相撲は三番勝負。
まずは…精霊が一力山を押し出します。二番目は、一力山が見えない精霊のまわしを掴みうっちゃりで一力山の勝ち。
1勝1敗で迎えた結びの一番は、精霊が一力山を豪快に上手投げ。2勝1敗で精霊が勝ち越しました。
一力山こと菅貞之さん:
「(精霊が)去年より強かったので、今年は豊作は間違いないと思っています」
続いて、地元の小学生が早乙女姿で神に供える米を栽培する「斎田」に稲の苗を植えていきました。植えられた稲は、五穀豊穣に感謝する10月の「抜穂祭」で収穫されます。