NHK朝ドラに負けないぞ!日本初の女性パイロット誕生は弁護士より早かった!「フライングガール」ミュージカル、GWにいかが?
NHKの連続テレビ小説で女性初の弁護士の生き方が注目を集めているが…愛媛県の民放、南海放送も是非、全国のみなさんに知っていただきたい女性がいる。女性だって空を飛んでいいんだ!5月4日、宇和島市で演じられるミュージカル「フライングガール~日本初の女性パイロット 兵頭精物語~」の主人公だ。
【オピニオン室 江刺伯洋】
日本初の女性パイロットは弁護士より早く誕生した
NHK朝ドラのモデルになったとされる女性初の弁護士、三淵嘉子さんが弁護士登録したのは昭和のことだが、女性初のパイロット、兵頭精(ひょうどう ただし)さんが航空操縦士免状を取得したのはなんと!1922年、大正11年の話なのだ。
兵頭さんは1899年(明治32年)、現在の愛媛県鬼北町に生まれた。全国的にも”鬼”が自治体名につくのは珍しく、「鬼の棲むまち」をキャッチフレーズに地域おこしに取り組んでいる。『虎に翼』ではなく、まさに『鬼に翼』なのだ。
空を飛ぶことに憧れた父親の遺志を継ぐ
幼いころから優秀だった兵頭さんは松山市の済美高等女学校を卒業。向学心が強く、飛行機の絵図面を描いていたという逸話も残る父親の林太郎の遺志を継ぎ、パイロットを目指した。
1919年(大正8年)、上京して飛行学校で飛行機の操縦を学んだが、もちろん女性の入学自体が珍しく好奇の目で見られたという。そうした苦労をはねのけ、女性で初めて卒業。1922年飛行機操縦士免状を取得し、日本初の女性パイロットとなった。
GWに兵頭精さんが主人公のミュージカル公演
大偉業を成し遂げた兵頭さんは日本中から注目される存在となったが、興味本位のスキャンダル記事をきっかけに世間からこつ然と姿を消した。
私は兵頭さんの人生を、同じく愛媛県の八幡浜市出身で、”日本の飛行機の父”と呼ばれる二宮忠八との交流など史実とフィクションを織り交ぜて南海放送のラジオドラマに仕立てた。
その後、朗読劇やミュージカルとしても展開し、GWの5月4日14時から宇和島市パフィオうわじまでミュージカル公演を実施する。入場は無料。
兵頭さんの偉業を少しでも広め、名誉を1センチでも回復できるような公演にしたいと思っている。