お盆に帰ってきた先祖の霊を送り出す香川県小豆島の伝統行事、精霊流しが15日夜、土庄町の海岸で行われました。

　精霊流しは、お盆に帰ってきた先祖の霊を海に流して送り出す小豆島の伝統行事です。木製の精霊船を流すのが一般的ですが、土庄町の長浜海岸では、環境に配慮して水に溶ける紙灯籠を使っています。

　火が灯されたおよそ250個の灯籠。このあと沖へと運ばれるはずでしたが、北風が吹いていてうまく流れていきませんでした。台風7号の影響とみられています。

（長勝寺　土山悠勝住職）「ちょっと流したが、すぐに（浜の方に）返ってきて沈没する状況。（先祖が）3日間家で過ごして、居心地が良過ぎて帰りたくなかったのかなと理解しています。」

　海岸沿いに灯りが並ぶ幻想的な雰囲気の中、集まった人達が先祖を思い、静かに手を合わせていました。