「“ゼロ”間違えてるんじゃないかしら…」家に眠る品が“お宝”に!? 円安などの影響で「中古市場」が盛況
ブランド品やスマートフォンなどの「中古品」が、円安などの影響で値上げが続いています。買い取り価格も上がっていて、家に眠っている品がお宝に変わるかもしれません。
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東京・新宿区にある中古品の販売と買い取りの専門店「KOMEHYO SHINJUKU」に、70代の女性が持ち込んだのは、5.8カラットのダイヤの指輪と高級腕時計です。
70代の女性
「私もびっくりした、聞いて。『“ゼロ”間違えてるんじゃないかしら』って」
本人も驚いた査定金額は、100万円の札束が10個…なんと、1000万円です。内訳は、時計が21万円、ダイヤの指輪は979万円でした。
ほかにも、金のネックレスや指輪3点を持ち込んだ男性は、査定前には「5000円になれば御の字だなあって」と話していましたが、その予想を大きく上回り、3点で2万4600円に。“安全な資産”としての「金」の需要も依然高いため、買い取り価格をアップしているということです。
ほかにも、ROLEXの時計は新品の参考価格が98万円ですが、中古品が450万円と4倍以上に高騰しています。新型コロナの影響でメーカーの製造が滞り、日本では新品の入手が困難になり、さらに――
コメ兵・新宿店 鈴木祥央副店長
「円安になっているので、毎年(海外旅行に)行かれるのをとりやめて、モノにかえるという動きもでてきています」
海外旅行をやめる代わりに、中古の高級ブランド品を購入する人が増加していて、先月の宝石・時計・バッグの買い取り希望のお客さんは、半年前と比べ6割ほど増えているということです。
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ますます活気づく中古市場。東京・千代田区にある、“中古スマホ”の販売、買い取り専門の「ゲオモバイル・アキバ店」では、新型より使える機能は少なくても、価格重視で、旧式のスマホを購入する人が増えているということです。
女性客(20代)
「古めのiPhone探しに。安く抑えたいというのが1番の理由」
大きな“きっかけ”となったのが、最大4万円値上げした機種もある、先月の「iPhone13」の日本での“大幅値上げ”です。
新品のスマホが「円安の影響」を受ける中、ゲオモバイル・アキバ店の氷見木綿子店長は、「例えばiPhone8とか、一部の機種に関しては、去年と比べて(中古価格が)あまり変わっていないというのもあります。中古の購入の方に流れているのはあると思います」と話しました。
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さらに、中古車市場も「半導体不足」で新車の流通は滞ったままのため、ここ最近、ますます“盛況”になっているといいます。
リクルート「カーセンサー」 西村泰宏統括編集長
「昨年に比べて、10%くらい伸びている」
中でも、注目されている車種が――
西村統括編集長
「500万円くらいで売買されていたようなスポーツカーが、今だと1000万円超えるのが当たり前であったり」
コロナ禍、安全に楽しめるレジャーとして「ドライブ」の人気が再燃。憧れのスポーツカーを中古で購入する人が増え、価格も上がっているということです。