宮下農水相 ホタテの輸出先、中国から他国への転換進んでいることを強調
約1年ぶりの日中首脳会談を前に、宮下農林水産相は会見で、中国による日本産水産物の輸入停止措置が撤廃されることに期待感を示すとともに、特に影響の大きいホタテについて、中国以外の国への輸出転換が進んでいることを強調しました。
中国は福島第一原発の処理水放出を受け、日本産水産物を全面的に輸入停止しています。日中首脳会談を前に宮下農水相は、「処理水の海洋放出に伴う規制の撤廃をはじめ、我が国の関心事項や懸念について議論がなされることを期待している」と述べました。
日本政府は水産事業者支援として、特に中国への輸出依存度が高いホタテなどを一時的に買い取ったり、新規の販路開拓支援を行ったりしています。
宮下農水相は9月の輸出実績でアメリカ向けの冷凍ホタテが去年の同じ月と比べ12倍の20億円に、香港向けのホタテ加工品が2倍の14億円になったと述べ、中国以外の国への輸出転換が進んでいることを強調しました。