家計に大打撃…今年は食品の値上げラッシュ
2022年は値上げラッシュの年となります。1月1日には大手メーカーのコーヒーや食パン、4日からは小麦粉やパスタが値上がりしました。今後さらに食用油や冷凍食品など食料品の値上がりが控えていて、家計に大きな打撃となりそうです。
◇
初売りセールが行われている「ビックカメラ有楽町店」。この年末年始、好調だというのがエアコンです。
ビックカメラ有楽町店 家電コーナー・角中祐介さん
「エアコンがすごく好調になっている」
去年のこの時期に比べ、エアコンが2倍ほど売れているというのです。特に問い合わせが多いのが「省エネ性・電気代の性能がいいもの」だと角中さんは話します。
寒さが厳しい今年の冬。電気代の節約になる省エネ性能が高い機種が売れているといいます。
その要因のひとつが電気料金の値上がりです。東京電力の標準的な家庭の電気料金では、去年の1月と比べて1314円も値上がりしています。全国10の電力会社で、軒並み値上がりしているのです。
◇
さらに家計を悩ませるのが食品です。
東京・墨田区の「スーパーイズミ」では――
スーパーイズミ・五味衛社長
「超芳醇とロイヤルブレッド、原価のほうが上がってます」
山崎製パンは、1月1日から一部の食パンや菓子パンを平均で7%ほど値上げしました。4日からは日清製粉が家庭用の小麦粉製品などを値上げしているのです。
買い物客
「生活必需品は買っていきますけど、ちょっと困っちゃうなと」
この事態にスーパーイズミ・五味衛社長は「非常に厳しい今年を迎えたのかなと感じています。(仕入れ値が)上がったから、すぐ上げますとはできず、つらい」と話します。
「スーパーイズミ」では、店頭価格は変えないよう努力しているといいますが、今後さらに値上げが続けば、価格に反映せざるを得ないということです。
◇
年明け早々、今後も“値上げラッシュ”は続きます。今月下旬には、カルビーの「ポテトチップス」も値上げします。2月には大手メーカーの「しょうゆ」や「パスタ」「ソーセージ」などの加工食品も値上げ。さらに3月には「マヨネーズ」や「冷凍食品」など、主なメーカーだけでも20社以上が値上げを発表しているのです。
中には価格はそのままで、量を減らす食品もあります。こうした値上げは、ネット上では“ステルス値上げ”とも言われています。
「じゃがりこサラダ」は現在の60グラムから3グラム少ない57グラムに改定します。
値上げの背景は様々ですが、多くは原材料の高騰や電気やガスなどエネルギーコストの増加があり、自社努力だけで価格を据え置くことは難しいといいます。