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松屋・秋田社長“サステナビリティ”強化へ

2022年1月11日 18:34
松屋・秋田社長“サステナビリティ”強化へ

経済界インタビュー企画です。百貨店・松屋の秋田正紀社長は、日本テレビのインタビューに応じ、サステナビリティ経営を強化するため、3月に新たな専門組織を立ち上げる方針を語りました。

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――コロナ禍での営業制限やインバウンドの激減など打撃を受けた百貨店業界。そんな中、秋田社長は、ある消費動向の変化に注目しています。

百貨店 松屋・秋田正紀社長「最近は意味のある消費というか、そういうものが拡大している気がします。合成ダイヤモンドの売り場『エネイ』というブランドなんですが、いわゆる環境問題とか人権問題とか、そういったことに大変関心のある若い方から年配層まで幅広く支持をいただいて、売り上げにもつながっている」

――成分や特性は天然ダイヤと同じでありながら、人工的に合成される「ラボグロウンダイヤ」は、環境破壊や鉱山での過酷な労働のないジュエリーとして欧米を中心に人気が高まっています。

秋田正紀社長「まさにコロナの産物というと変ですけれども、(コロナの感染対策で)休業していたときに社員たちがで何かできないかと考えてくれて、社員の中から出てきた企画を実現させた」

――SDGsへの関心の高まりと、コロナ禍で松屋が求めていた“次の一手”が合致した企画です。こうしたサステナビリティ(=持続可能性)を意識した百貨店のあり方を見据え、松屋がことし進めるのは…。

秋田正紀社長「環境委員会というのがあるのですが、それをもっと拡大して、3月から新しい組織を立ち上げて担当役員をつけてやっていきたいと」

――デパ地下のフードロス削減や照明、空調などに使う電力使用の抑制などに本腰を入れます。さらにダイバーシティの推進で、女性の幹部や役員の比率を高めていく方針です。