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8月の街角景気 5か月ぶりに悪化

2011年9月9日 3:24

 急激な円高などが重しとなり、8日に発表された街角の景気を示す指数は5か月ぶりに悪化した。

 タクシー運転手など景気に敏感な人に聞き取りをする内閣府の8月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景気の実感を示す現状判断指数は、前月比5.3ポイント低下の47.3となった。悪化するのは5か月ぶり。

 急激な円高で輸出企業の採算が悪化した他、福島第一原子力発電所の事故による放射能被害の影響で牛肉などの食品で買い控えが見られたことが響いた。

 内閣府は、景気の現状判断を「東日本大震災の影響が残る中で、このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」として、5か月ぶりに下方修正している。