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巨額損失の農林中金 奥和登理事長が3月末に辞任へ

2025年2月20日 20:22
巨額損失の農林中金 奥和登理事長が3月末に辞任へ

外国債券の運用失敗で巨額の損失を出した農林中央金庫は、その責任を明確化するとして、現在の奥和登理事長の辞任を発表しました。

奥和登理事長
「増資が完了したということ、並びに翌年度の黒字化のめどがしっかりついたということ。このタイミングで赤字の責任、私の責任を明確化した上で、トップを交代ということが、この異動の中身の一つでございます」

農林中金は、外国の債券運用の失敗で巨額の「含み損」を抱えています。

この巨額の損失を発生させた責任をとる形で奥和登理事長が来月末、辞任し、後任には北林太郎常務執行役員が昇格することが発表されました。

また、昨年12月までにおよそ12兆8000億円の低利回り資産を売却した結果、2024年度通期決算の純損失は1兆9000億円程度になるとの見通しを示しました。

また、来月末に新たに411億円の増資を行うことも明らかにしました。

農林中金によりますと外国の債券運用が改善してきていることから、2025年度の通期では、300億円から700億円程度の黒字に回復する見通しとしています。

最終更新日:2025年2月20日 20:22