来年度予算の各省庁からの要求額は計１０１兆円台後半となり、過去最大になる見通し。

　来年度予算要求の事実上の締め切りとなる２９日、財務省には各省庁から続々と要求が届いている。このうち、社会保障関係費が大部分を占める厚生労働省の予算要求は、高齢化の影響で膨らみ約３１兆６０００億円となった。また、防衛関係は５兆円を上回り、国の借金返済にあたる「国債費」は２５兆８０００億円となった。来年度の要求額は全体で１０１兆円台後半になるとみられる。

　麻生財務相「施策の優先順位をきちんと洗い直して、無駄の徹底排除など、いろいろメリハリのついた予算にしていかなくてはならないと思う」

　財務省は今後、人口減少対策など重点項目を考慮した上で、厳しい査定作業に臨む方針。