クロマグロ“幼魚の漁獲量半減”で合意
乱獲による資源の減少が懸念される太平洋クロマグロなどの漁獲ルールを話し合う国際会議は、来年以降、30キロ未満の幼魚の漁獲量を半減させるという日本の提案で合意した。
この会議は、1日から、日本やアメリカ、韓国など9つの国と地域が参加して開かれた。前回の会議では、太平洋クロマグロの30キロ未満の幼魚の漁獲量を、2002年から2004年の平均と比べて15%以上減らすことで合意したが、世界一のクロマグロ消費大国である日本は今回、来年以降、漁獲量を半減するよう各国に提案した。韓国などの反対も懸念されたが、漁獲量を半減しないと資源は回復しないといった科学的な評価結果もあり、4日、合意に至った。
日本は、幼魚の漁獲量を半減することで、約2.6万トンと過去最低水準にある親魚の資源量を、来年からの10年間で約4.3万トンまで回復させるとしている。この合意は12月の本会議で採択され、正式に決定する。