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“ジョブズ超える男”最高級EVで日本参入

2014年9月9日 19:20

 アップル社のスティーブ・ジョブズ氏を超えるとも言われるアメリカの起業家が9日、安倍首相を表敬訪問した。

 9日に安倍首相を訪れたのはスペース・シャトル後を担う宇宙船を開発する「スペースX社」の創業者で、電気自動車(EV)メーカー「テスラ・モーターズ」のCEOでもあるイーロン・マスク氏(43)。

 ネット業界のベンチャーを皮切りに新たなビジネスを次々と展開し、今や「スティーブ・ジョブズを超える」とまで言われる人物。そのマスク氏が手がけたのが、800万円以上する最高級の電気自動車で、8日に初めて日本市場に本格参入した。

 最大の特徴は、その航続距離で、最長502キロを走行できるという。さらに、軽く触れただけでドアノブが出るという特徴も。また、車内には大型の液晶モニターを搭載し、カーナビの他、サンルーフの開閉など、車体の細かな設定をタッチパネルで操作できる。

 電気自動車市場は、伸び悩んでいるのが現状だが、なぜあえて高級なクルマを投入するのだろうか。

 イーロン・マスク氏「世界全体で持続可能な交通手段にシフトしていく必要があります。私はそれ(持続可能な交通手段)が電気自動車だと考えています。しかし、買い求めやすい電気自動車を開発し、そのゴールに到達するために、我々はこの高級電気自動車を売ることが極めて重要なのです」

 高級車の売り上げをもとに今後、求めやすい価格の車の開発を目指すという。今後は、日本国内に自社で開発した急速充電施設を幅広く設置していくなど、日本市場の開拓に力を入れていく考え。