マードック氏、フォックスCEO退任へ
メディア王として知られるアメリカのルパート・マードック氏が、グループの中核企業である「21世紀フォックス」の最高経営責任者(=CEO)から退く方針を固めたと、アメリカの複数のメディアが報じた。
マードック氏は84歳で、映画やテレビなど娯楽大手の「21世紀フォックス」や、有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」を傘下におさめる出版企業を抱え、巨大なメディアグループを率いている。アメリカの複数のメディアは、マードック氏が「21世紀フォックス」の最高経営責任者から退任し、後任を、二男のジェームズ・マードック氏(42)とする方向で準備しているとみられると報じている。退任の時期は明らかにされていない。
ただ、退任後もマードック氏は「21世紀フォックス」の会長を続ける見通しで、アメリカのメディアはマードック氏が今後も実権を握ると指摘している。