ウナギ管理へ「全日本持続的養鰻機構」設立
「絶滅危惧種」に指定されたニホンウナギの資源保護のため、ウナギの養殖を管理する新しい団体が設立された。
30日、新たに設立されたのは、一般社団法人「全日本持続的養鰻(ようまん)機構」。鹿児島県・宮崎県・愛知県など、ウナギの養殖を行っている主な5県の協議会が中心となって立ち上げたもので、全国35府県に約500ある全てのウナギの養殖業者が加盟する予定。
ウナギの資源保護策を巡っては、今年9月の国際会議でニホンウナギの稚魚を養殖池に入れる量を2割減らすことや、各国と地域に1つずつ、ウナギの養殖を管理する団体を設立することなどが合意され、初めて国際的な資源管理の枠組みが決まった。
来月1日からはウナギの養殖業者の届け出制が導入されるが、この団体は、今後、届け出た業者の管理や組織の整備を進め、来年度から本格的にスタートするという。