サッポロ、国税に酒税115億円の返還請求
サッポロビールが、「第3のビール」に該当しない可能性があるとして酒税の追加分を納めていた「極ZERO」について、「第3のビール」である確認が取れたとして、国税当局に、追加納付額から延滞税を除いた115億円の返還を請求していたことがわかった。
「極ZERO」を巡っては、サッポロビールは当初、「第3のビール」として販売していたが、国税当局から、より酒税の高い別の区分に該当する可能性があるとして製造方法などに関する問い合わせがあったため、販売をいったん打ち切り、酒税の追加分116億円を自主的に納めていた。
しかし、その後の社内検証や専門家の意見などから「第3のビール」であると確認が取れたため、今月26日付で、北海道や静岡など全国の5工場を管轄する税務署に対し、追加納付額から延滞税を除いた115億円の返還を請求したという。今のところ、国税当局からの返事はないという。
サッポロビールは去年7月、製法を変えて作った新しい「極ZERO」を「発泡酒」として販売しており、今年3月にリニューアルするとしているが、税制上の区分は「発泡酒」のまま販売を続ける方針。