大塚家具株主総会 株主から厳しい意見も
大塚家具の経営権をめぐる父と娘の対立でどちらが経営を担うのかを決定する株主総会が27日、開かれている。東京・江東区の大塚家具の本社前から広芝学記者が中継。
株主総会は、大塚会長が株主として何度も質問に立つなど紛糾している。大塚久美子社長が議長として進行を進めており、自らの掲げる市場の変化に対応した経営方針を支持して欲しいと株主に訴えた。
総会では、株主提案側として発言した勝久会長が「久美子は最初の子供で、大変な難産だった」などと個人的な話も交えながら、久美子社長に対し「これはクーデターだ」「あなたは大塚家具を守ろうという気はない」などと述べ、何度も質問に立つなど紛糾している。
久美子社長は、勝久会長に対し「貴重なご意見ありがとうございました」、また何度も質問に立つ勝久会長に「他にも株主がいらっしゃいますので」などと述べるなど、親子の対立が浮き彫りとなっている。
また、他の株主からは「けんかをしているようなところで家具を買うのか」「一族の醜態。親族のための会社の株を買った訳ではない」などと対立する親子への厳しい意見が飛んでいる。
今回の株主総会は経営権を巡る親子の対立ということで、去年の30人を大きく上回る150人以上の株主が出席するなど、その関心の高さがうかがえる。勝敗の鍵を握ると言われている金融機関や個人株主が父と娘どちらを支持するのか。株主による投票が行われ結果が出る見通し。