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大塚家具 久美子社長が引き続き経営権維持

2015年3月27日 13:53
大塚家具 久美子社長が引き続き経営権維持

 大塚家具の経営権をめぐり父と娘が対立していた問題で、注目された株主総会が終了し、娘の大塚久美子社長が経営権を維持することが決まった。これにより、創業者の大塚勝久会長は取締役を退任し、久美子氏が引き続き経営権を握ることになる。

 27日午前10時にスタートした株主総会は、午後1時過ぎに終了した。株主による投票を集計した結果、久美子氏側の会社提案は約61%の支持を得て可決された。

 大塚家具の経営権をめぐっては、勝久氏と久美子氏がお互いの退任を求め、激しい「委任状争奪戦」が繰り広げられてきた。

 総会では、株主提案側として発言した勝久氏が「久美子は最初の子供で大変な難産だった」などと個人的な話も交えながら、久美子氏に対し「これはクーデターだ」「あなたは大塚家具を守ろうという気はない!」などと述べ、何度も質問に立つなど紛糾した。

 久美子氏は勝久氏に対し、「貴重なご意見ありがとうございました」と落ち着いた表情で対応する一方、何度も質問に立つ勝久氏に「席にお戻りください」などと述べるなど、親子の対立が多くの株主の前で浮き彫りとなった。また、株主からは、対立する親子への厳しい意見も相次ぐなど長時間にわたって質疑が繰り広げられた。

 勝久氏は「この度の騒動に関しては、すべて私の不徳の致すところ」「まっさらな気持ちで出直します」とのコメントを発表した。

 総会後に行われる取締役会で久美子氏は氏に就任し、27日午後3時半には記者会見に臨む予定。