“水産物輸入規制”韓国をWTOに提訴
日本は、韓国が福島第一原発の事故を受けて行っている日本の水産物の輸入規制について、規制撤廃に向けた見通しが示されていないとして、21日、WTO(=世界貿易機関)に提訴した。
韓国は、原発事故以降、福島県や宮城県など8県の水産物について、一部の輸入を禁止していたが、13年9月には規制を強化し、8県の全ての水産物の輸入を禁止した。これに対し、日本側は、科学的根拠に基づかない不当な差別であるなどとして、韓国に対して規制の緩和・撤廃に向けた働きかけを行ってきたが、撤廃に向けた見通しが何ら示されていない状況が続いていることから、21日、WTOへの提訴に踏み切った。日本が農林水産物についてWTOに提訴するのは初めて。
韓国は、震災前には日本の水産物の輸出先第4位だったが、現在は第7位まで下がり、輸出額も落ち込んでいた。