韓国による輸入規制 WTOで二国間協議
福島第一原発事故を受けて韓国が日本の水産物の輸入を規制している問題で、二国間の協議が24日、スイスのWTO(=世界貿易機関)本部で始まった。
韓国は福島第一原発事故以降、福島県や宮城県など8県の水産物について、一部の輸入を禁止していたが、2013年9月に規制を強化し、8県の全ての水産物の輸入を禁止した。これに対し、日本側は、科学的根拠に基づかない不当な差別であるなどとして、先月、WTOへの提訴に踏み切った。
スイスで24日に行われるのは、WTOで検討する前の日韓両国間での協議で、日本側は韓国側に対して、輸入規制を直ちに撤廃するよう求めるものとみられる。水産庁によると日本から韓国への水産物の輸出額は、規制が強化された後、年間約25億円減少しているという。