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輸入規制問題 日韓協議は平行線のまま終了

2015年6月26日 1:43
輸入規制問題 日韓協議は平行線のまま終了

 福島第一原発事故を受けて韓国が日本の水産物の輸入を規制している問題で、スイスで開かれていた二国間の協議は25日、平行線のまま終了した。

 協議は24日から、スイス・ジュネーブにあるWTO(=世界貿易機関)の本部で行われていた。韓国は、2013年から福島県や宮城県など8県の水産物の輸入をすべて禁止しており、日本は科学的な根拠に基づかない不当な差別であるとして、先月、WTOに提訴した。

 協議では、日本から改めて規制の早期撤廃を求めたのに対し、韓国はWTO協定に基づく正当な措置であると主張し、議論は平行線に終わった。協議に参加した日本政府関係者は、「距離は縮まっておらず解決の見通しは立っていない」と話している。今後、WTOに裁定をゆだねるか、二国間で協議を続けるかについても双方が持ち帰って検討することになり、具体的な予定は決まらなかったという。