オフィス用品の通販大手「アスクル」が、他の企業から商品の配送を請け負う物流事業に乗り出すことが分かった。

　アスクルは全国に７か所の物流拠点を持ち、オフィス用品などを注文の当日・翌日に企業などへ届けるサービスなどを展開している。アスクルは迅速な配送のノウハウを生かし、大手飲料メーカー「ネスレ日本」からコーヒーを始めとする商品の配送を請け負う事業を今月中に始めることを決めた。採算が合えば、事業の拡大を検討する。

　物流事業をめぐっては、「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」が「大和ハウス工業」と連携して、即日配送を可能にする取り組みに乗り出している。インターネット通販の利用者から配送の速さを求める声が高まっていて、今後、物流事業をめぐって競争が激化しそうだ。