東京電力管内 初の「電力需給ひっ迫警報」
東京電力管内で電力が不足する可能性があるとして、政府は緊急の節電要請をしています。
東京の22日の最高気温は5℃程度と、真冬のような寒さとなっており、コートを着ていても肌寒い状況です。
エアコンなどの需要が大幅に増えるなか、政府は初めてとなる「電力需給ひっ迫警報」を発令しました。
萩生田経産相「最大限の節電にご協力いただきますようにお願いをいたします」
今月、福島県沖で起きた地震で、一部の火力発電所が停止した上、気温の低下で電力の需給がひっ迫しています。
電力の使用率は午前9時台で97%となっており、午後11時ごろまで電力の需給が「非常に厳しくなる」としています。
東京電力は他の電力会社から電力の提供を受けた上で、なお不足が想定されるとして、大規模な停電を防ぐために、暖房の設定温度を20℃にするなど、節電への協力を呼びかけています。
また、東北電力でも同じ理由で東北・新潟エリアで電力需給が非常に厳しい状態になっているとして、節電への協力を呼びかけています。
桜の開花宣言があったばかりですが、22日いっぱいは寒い一日となりそうです。
東日本大震災のあとに計画停電が実施されて以来の厳しい電力需給となるなか、東京電力は、「当分綱渡りの状況が続く」と強い危機感を示しています。