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TPP会合3日目 乳製品巡り厳しい交渉

2015年7月31日 10:41
TPP会合3日目 乳製品巡り厳しい交渉

 アメリカ・ハワイで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は3日目を迎えた。乳製品を巡って、日本とニュージーランドの間で厳しい交渉が続いている。

 3日目の会合を前に、メキシコ・グアハルド経済相はNNNの取材に対し、ギリギリの交渉が続いていることをにじませた。

 グアハルド経済相「(Q:交渉の進展は?)交渉は時には好調、時には低調になるよ。でも、週末にはみんなが好調だといいね」

 交渉関係者によると、最大の難関である新しい薬の保護期間を巡り、アメリカもオーストラリアも全く譲歩する姿勢を見せておらず、厳しい状況が続いているという。

 一方、重要5品目の一つである乳製品について、日本とニュージーランドの間で、バターの低い関税枠を設けることは固まっているものの、その枠をどのくらいにするかで依然、調整は難航している。交渉関係者によると、数万トンの枠を求めるニュージーランドに対し、日本はバターは何としてでも守りたいという姿勢で、ニュージーランドの要求枠をのむつもりはないと反発しているという。ただチーズについては、日本側としては多少譲る考えで、品目によっては一定程度の関税の引き下げが行われる見通し。

 閣僚会合は間に休憩を挟みつつ、夜を徹して行われるとみられる。各国がいつ勝負のカードを切り合うのか、緊迫した状況が続きそうだ。