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長男vs二男 ロッテHD経営権めぐり泥沼

2015年8月3日 22:08
長男vs二男 ロッテHD経営権めぐり泥沼

 日本と韓国にまたがる大企業ロッテホールディングスで、創業者の長男と二男の経営権をめぐる争いが激しさを増している。

 ロッテホールディングスでは先月末に、長男の重光宏之氏が、父親で創業者の武雄会長を連れて東京の本社を訪れ、二男の昭夫氏を含む6人の取締役の解任を通告した。しかし、昭夫氏側はこの決定は取締役会を経ておらず「無効」と退け、武雄会長の代表権を外す人事を発表し、経営権をめぐる争いは泥沼化の様相を呈している。

 こうした中、長男の宏之氏は(韓国SBSへのインタビューで)近く開く予定の株主総会で父親とともに経営への復帰を目指す考えを示すとともに、父親の声明を発表した。

 重光宏之前副会長(長男)「近く開く予定の株主総会で、父親とともに経営復帰目指す考え示す。株主総会は、準備が出来次第、開催請求をするつもりです。私は今が有利だと思っています」

 重光武雄会長(父)「私は70年間、ロッテグループを育ててきました。二男(昭夫氏)には何の権限も名分もありません」

 これに対して、二男の昭夫氏も反論した。

 重光昭夫副会長(二男)「私は韓国で(父親の武雄)会長の隣で役職員と共に、株主のため、国民と共にロッテを育ててきました」

 兄と弟、どちらが経営権を握るのか、今後は人事を正式に決める臨時株主総会の行方が焦点となる。