上半期の経常収支 2年ぶりの黒字
海外とのモノやサービスなどの取引を示す今年上半期の日本の経常収支は、2年ぶりの黒字となった。
財務省によると、今年上半期の日本の経常収支は8兆1835億円の黒字となった。黒字は2年ぶりで、黒字幅は東日本大震災前の2010年下半期以来の水準となった。原油価格の下落などで輸入額が減る一方で、海外の景気回復を背景に自動車などの輸出が持ち直し貿易赤字が減ったことや、企業の海外でのもうけが増えるなどして第一次所得収支の黒字が拡大したことが主な要因。
さらに、訪日外国人旅行者が増えたことで、今年上半期の旅行収支は5273億円の黒字となり、半期としては過去最大の黒字額となったことも経常黒字に貢献した。
また、同時に発表された今年6月の経常収支は、12か月連続の黒字となった。貿易収支が3か月ぶりに黒字となったことなどが主な要因。