ケチャップなどの値上げに悲鳴 “トマトショック”原因は? 今月だけで約160品目も…
ケチャップやホールトマトなどトマトの加工品が今月、相次いで値上げしています。去年「エッグショック」とも言われた卵の高騰に続いての今回の値上がりに、飲食店からは「トマトショックだ」との声もあがっています。
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都内にある昔ながらの洋食レストランで作っていたのは、ケチャップをたっぷり使った人気の料理。卵をのせて完成したのは、オムライスです。
味の決め手は、ライスにもソースにも使っているケチャップの甘酸っぱさ。
お客さん
「ケチャップの酸味がちょうどよくておいしいです」
「昔の洋食屋さん的な、シンプルイズベスト」
ほかにも、ナポリタンやハンバーグのデミグラスソースなど。1日に使うケチャップの量は約10キロにもなるといいます。しかし…
レストラン シラツユ 笠原雅昭店長
「段階的に(仕入れ値が)あがってきて、かなり厳しくなっています。卵に(続き)ケチャップにあげられると“トマトショック”」
卵に次いで、“トマトショック”にも見舞われているというのです。
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都内にあるスーパーでは、すでに店頭価格に影響が出ています。
スーパーイズミ 五味衛社長
「トマトに関する商品は高いです。ほとんどあがってきています。こんなこと今までなかったので」
このスーパーでは、去年に比べて、トマトケチャップの店頭価格を30円ほど値上げ。さらに、トマト缶の店頭価格は40円ほど値上げ。
スーパーイズミ 五味衛社長
「今後売れるのかなって心配になりますね」
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各メーカーも続々と値上げを発表。カゴメは2月の納品分から、家庭用のトマトケチャップなど、最大16.4%値上げ。トマトジュースなども最大13.6%値上げしました。
さらに、キッコーマン食品は4月納品分から、デルモンテブランドのトマトケチャップなどを、約7~15%値上げ。また原材料にトマトを使ったソースなども約5%値上げします。
私たちの食生活に何かと欠かせないトマト商品の値上げ。帝国データバンクによると、値上げした「トマトの加工品」は今月だけでも、約160品目にものぼるといいます。
なぜ今、この時期に値上げが相次いでいるのでしょうか?
帝国データバンク情報統括部 藤井俊部長
「加工用のトマトっていうのは、ほぼ9割以上が輸入品になります。その輸入しているトマトのできが悪かった、不作で少ないということ」
街の人の声を聞きました。出会ったのは、2人ともケチャップが大好きだという夫婦です。
夫
「単独でなめられるくらいケチャップ大好き。私は相当(オムライスに)強めにぶちゃーっとかけるくらいなので」
1か月に2本は使い切るといいますが…
夫
「家計を圧迫する。なんとも、もどかしい…」
スーパーでは…
客
「広告の品、お得な時に買う」
「(店頭価格が)上がるって聞いたので、ちょっといつもよりは余分に買っておこうかなって」
トマト商品の値上がりは、どこまで広がるのでしょうか。