卵“高騰と供給量不足”続く スーパーは“特売休止”で弁当の卵メニューも変更に
鳥インフルエンザの流行で、記録的な高値が続き、飲食店が卵メニューの提供をやめるなど、“エッグショック”が拡大し続けています。
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毎週火曜日は卵の特売日だった都内のスーパー。しかし、5月9日(火)に訪れると…
記者
「特売休止と書かれた紙が貼られています」
10個入りが税込み298円でした。
お客さん
「前は(卵の価格が)100円台でした。160円か170円ぐらい。高いと思ったけどしようがない」
中には…
記者
「卵の値段を見ていますが、手にとりません」
特売休止の理由はやはり、卵の価格高騰と供給量不足でした。
たつみチェーン豊洲店 村松義康店長
「特売できるような数でも値段でもなくなってしまった。50パック頼んでいたんですが、20パック来なかったんです」
注文しても必要な量が届かないというのです。
たつみチェーン豊洲店 村松義康店長
「(鳥インフルの影響が)こんなに長引くとは思っていなかった」
猛威を振るう鳥インフルエンザ。それを物語る最新のデータが9日に発表されました。
帝国データバンクによると、上場する外食大手100社のうち、卵を使ったメニューを休止する企業が、8日時点で29社にのぼることが判明しました。4月よりも1社増えました。
さらに、卵の卸売価格は過去最高値となる、Mサイズ1キロあたり350円を維持し続けています。
こうした中、崎陽軒でも、弁当の酢の物に入っていた錦糸玉子が、9日から当面の間、姿を消すことになりました。
崎陽軒 広報・マーケティング部 野本幸裕主任
「こちらの炒飯弁当と横濱中華弁当に入っております『風味かまぼことくらげと錦糸玉子の酢の物』なんですが、錦糸玉子を抜かせていただきまして、『風味かまぼことくらげの酢の物』とさせていただいています」
入荷しにくい卵を使ったメニューを変えざるを得なかったといいます。
お客さん
「しようがないですね、残念は残念ですけどね」
代名詞“シウマイ弁当”は内容を変えずに1人でも多くの客に届けるため、卵の状況を見極め、対応していくということです。