“マグロの資源保存”議論 札幌で会合開幕
マグロやカツオ、カジキ類などの資源保存などについて話し合う中西部太平洋まぐろ類委員会の会合が、31日から札幌市で始まった。会合には、韓国、中国、アメリカなど8か国と台湾が参加している。
今の太平洋クロマグロの資源量は、20年前の3分の1の約2.6万トンに減っている。委員会ではすでに、親のクロマグロの資源量を今後10年で今の2倍近い約4.3万トンに回復させることで、各国が合意している。これに対し、アメリカは今回の会合で、2030年までに資源量を約12万トンに回復させるという内容の提案をする見込み。日本など各国にとっては厳しい内容の提案で、会合での焦点の一つとなっている。
そのほか会合では、親のマグロではなく稚魚が著しく少ない場合に、全ての加盟国が漁獲を減らす緊急ルールについても議題となる予定。結果は来月3日に採択される見通しで、結果によっては中長期的に日本のマグロ市場にも影響が出る可能性がある。