東洋ゴム“防振ゴム”でも不正
基準に満たない免震ゴムを製造・販売していた東洋ゴム工業が、新たに、船舶や鉄道の振動を軽減するゴム製品などでも性能数値を改ざんしていたと発表した。
新たに不正が明らかになったのは、東洋ゴム工業が製造・販売する、船舶や鉄道などの振動や騒音を軽減するための「防振ゴム」と呼ばれる製品。出荷する製品の性能数値を改ざんしたり、品質検査を実施することなく、189種類の製品、8万7804個あまりを18社に販売していたとしている。
東洋ゴム工業は、基準に満たない免震ゴムを全国の154棟に使用していた問題を受けて、ことし8月10日、国内と海外で製造する全ての製品で正規品が出荷されていたことを確認したとしていたが、その10日後の社員による報告で、今回の不正が発覚。報告の前日まで不正行為は続けられていたという。
東洋ゴム工業は、今後、全てのゴム材料をもう一度作製し、再現試験を行うなどして、他に不正がなかったか調査する方針。