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マック200円バーガー発表 昼マック廃止

2015年10月15日 19:00
マック200円バーガー発表 昼マック廃止

 期限切れ鶏肉や異物混入などが相次ぎ、業績不振が伝えられる日本マクドナルドが15日、新たなメニューを発表した。目玉は3種類発売される200円のハンバーガーで、3種類同時にバーガーの新商品を発表するのは初めて。

 また、平日のランチタイム限定でセットメニューを割引する「昼マック」を廃止し、新商品の200円バーガーのセットが500円になる「おてごろセット」を導入するという。

 「おてごろセット」は朝食の時間帯以外、毎日利用できるため、価格や利用時間が分かりやすくなる一方で、「昼マック」がなくなるとビッグマックのセットなどこれまでより値上げになるセットも出てくる。

 日本マクドナルドをめぐっては、去年7月、中国・上海の食品加工会社が使用期限切れの鶏肉を出荷していた問題が発覚、この会社からチキンマックナゲットの原料を輸入していた影響で売り上げが急激に落ち込み、去年1年間の最終損益が11年ぶりに赤字に転落した。

 今年1月には、商品に異物が混入していたことが相次いで発覚、フライドポテトに人の歯が混入し、ハンバーガーからはゴミムシが見つかった。また、サンデーチョコーレートに混入したプラスチック片で5歳の女児が口の中を切るケガをした。

 この影響で、今年1月の売り上げは前年同月比でマイナス38.6%と株式上場以来、最悪の水準に落ち込んだ。

 今年5月には新戦略を発表。女性やファミリーを取り込むため、野菜を使ったメニューを増やした。秋の期間限定商品では、北海道チーズを使った「月見バーガー」を発売するなど新商品を相次いで投入しているが、客数は前年同月比で29か月連続のマイナスとなっていて、業績の低迷が続いている。

 新商品は業績低迷から脱する起爆剤となるのだろうか。