ジャパンディスプレイ（＝ＪＤＩ）の本間充ＣＥＯは９日、シャープの液晶事業受け入れについて、要請があれば引き受ける意向を示した。

　ジャパンディスプレイ・本間ＣＥＯ「（シャープ引き受けの）そういうお話があれば、我々はやっぱり日本の液晶産業を守ると、生産技術を守るという観点から拒否することはありません」

　ジャパンディスプレイの本間ＣＥＯは、大株主の産業革新機構がシャープの液晶事業買収に向け動くのであれば、同調すると述べ、前向きな姿勢を示した。シャープの優れた液晶生産技術が国外に流出することの方が脅威だとみている。

　一方、９日発表した今年４月から９月までの半年間の連結決算では、アップルや中国向けスマホ液晶パネル事業が好調で、売上高が前年同期比７７．８％増加、営業利益は１０５億円と、去年の２０２億円の赤字から黒字転換した。今後も、スマホの買い換えで、高品質の液晶の需要が拡大していくとみている。