最低賃金、将来1000円を目標~安倍首相
24日、政府は経済財政諮問会議で経済成長のための緊急対策をまとめた。この中で安倍首相は、今798円となっている最低賃金を、将来1000円に引き上げる目標を打ち出した。
安倍首相「最低賃金を年率3%程度を目途として、名目GDPの成長率にも配慮しつつ、引き上げていくことが必要であります」
緊急対策には、企業収益が過去最高水準にあるものの、賃金が十分に回復していないことなどから、企業の設備投資拡大や賃金引き上げを後押しすることを盛り込んだ。また、賃上げとともに最低賃金を引き上げることも重要としている。
安倍首相は会議の中で、現在798円の最低賃金を毎年3%程度あげて、将来的に全国加重平均で1000円を目指すべきと明言した。中小企業も賃上げできる状況になるよう、生産性の向上など、対策を図る方針。
甘利大臣は最低賃金1000円の達成時期について、2020年代半ばを目標とするとしている。