日本で史上初 日銀がマイナス金利導入へ
日本銀行は追加の金融緩和策として、日本では史上初めてとなるマイナス金利を来月16日から導入すると発表した。
日銀が、来月から導入を決めたマイナス金利は、民間の金融機関から預かる日銀の当座預金の一部について金利をマイナスに引き下げるというもの。
これにより金融機関が企業に、よりお金を貸すことを促し景気を浮上させる効果が期待される。
黒田総裁は、原油安や中国経済の減速などのリスクに対処するための措置であると強調し、必要であればさらに金利を下げる用意があると明らかにした。
また、日銀は長引く原油価格の下落の影響で、日銀が掲げる、前年よりも2%物価を上昇させる目標の達成時期を従来の「2016年度後半頃」から「2017年度前半頃」に繰り下げた。
日銀の決定を好感して日経平均株価は一時、600円近く値を上げたが、その後、下落に転じた。また、外国為替市場では急速に円安・ドル高が進み、一時1ドル=121円台前半をつけた。