2期ぶりマイナス成長 アベノミクスに逆風
去年10月から12月の実質GDP(=国内総生産)の成長率は、年率で1.4%のマイナスとなった。年明けから株価や為替は激しい値動きが続いているが日本の経済成長率も2期ぶりにマイナスとなり、アベノミクスに逆風が吹いている。
去年10月から12月のGDP成長率は、実質で前の3か月と比べて0.4%のマイナスで、年率に換算すると1.4%のマイナスだった。主な要因について内閣府は、暖冬で12月の気温が高く冬物衣料や灯油などの販売が伸びなかったことに加えて、テレビやパソコンの販売も落ち込み、「個人消費」が前の期より0.8%と大きく落ち込んだことをあげている。
また、「住宅投資」も新設着工件数が減っていることを背景に前期比で1.2%のマイナスとなった。
石原経済財政相は企業の賃上げなどをうながすことで経済の好循環につなげていく考えを示しているが、根本的な需要の喚起に結びつくかどうかが日本経済再生の鍵を握ることになる。